足立ブランド

認定企業インタビュー

パッケージアート(株)

段ボール等の包装資材や梱包資材製品を扱うパッケージアート(株)。顧客に寄り添い、ニーズや時代に即した商品を生み出す小林正人社長・小林正彦専務にお話を伺いました。

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▶提供している商品・サービスと、提供先について教えてください。
パッケージアート(株)インタビューの様子1

パッケージアート(株) 小林正人 社長

社長:段ボール製品、紙器を中心とした包装資材の加工卸売と、多様な商品の梱包・包装の企画販売を主な仕事としています。ものづくり関係のお客様の他、一般消費者の方からのご注文もいただいております。お客様と一緒に企画を進めさせて頂くことも多いですね。

▶創業から現在までの沿革を教えてください。
パッケージアート(株)インタビューの様子2

社長:当社は初代小林孝明が1952年に足立区本木で創業し、私は2代目です。創業当初は戦後の物資が欠乏する時代であり、米軍払い下げの厚ボール箱をリサイクル加工して、主に浅草の靴問屋などに卸す仕事をしていたようです。高度経済成長期に入ると、すでに主流となったダンボール箱が飛ぶように売れました。しかし、街には大量生産品があふれる一方で、70年代に入るとオイルショックにより一転して不況となり、仕事も減少傾向となりました。この不況を経験することで、大量生産を志向するだけでなく、多様な消費者ニーズに対応する製品を開発する流れができたと思います。

当社では、こわれ物や取扱いに注意を要する製品を製造するメーカーが顧客としてあった関係上、そうした顧客が製造する多品種少量生産品の包装資材の需要を取り込むこととなりました。大量生産品ではなく、ダンボール箱とパッキン類を組合わせて梱包・包装する技術を磨くことになりました。
現在の当社の製品ミックスを狙う基本的な業務形態はこのときに始まったといえます。

▶創業60年を超える老舗ですね。長い社歴の中で、社運を左右する大きな転換はありましたか?


パッケージアート(株) 小林正彦 専務


専務:ECサイトのオープンは1つの大きな転機でした。2006年頃からヤフーオークションの利用を始めたのが最初なのですが、利用当初は「ネット販売とはどういうものか」「果たして売れるのか」と手ごたえを確認しながら試す感じでした。ネット販売を続けるにつれ、自由に使える自社サイトが欲しくなり、2008年に自社のECサイトをオープンしました。ネット販売の売り上げは段々と増えていき、2010年を過ぎたあたりから、直接受注の売り上げを上回るほどになりました。今は売り上げの約7割がネット販売です。自社ECサイトを早く始めて良かったと思っています。

▶蓄積された顧客データから、オリジナル製品の開発を行われているそうですが。

専務:「こんなものがあればいいな」というお客様の要望や問い合わせを参考に、新商品を開発しています。普段様々なお声をいただくのですが、同じようなご意見が集まったらそれを商品化してみるなど、日々模索しています。「カードゲームを収納する陳列棚を作りたい」など、これまでにない発想のアイデアを頂くこともあります。このように全国のお客様の声をダイレクトに聞けるのがネットのすごいところです。このようにして蓄積されたアイデアやノウハウを様々な梱包材を用いて実現し、発信できるのが、最大の強みでもあります。

 

 

▶イチオシの製品があれば教えてください。

ギター・ベース用ケース(展示用に中身の状態が分かるようカットしています)

専務:ギターケースがイチオシですね。10年ほど前に手掛けたところ評判が良く、一時期は足立区役所にも展示されていました。格別に値ごろ感のある価格に設定したこと、ギターブームと発売時期が重なったことなどが、ヒットにつながったようです。現在も引き続きよく売れており、「当社といえばこれ」という主力商品になっています。

 

▶特徴的な社名ですが、名前の由来はどのようなものでしょうか?


社長:学生時代から「アート」という単語が気になっていまして。というのも、「アート」という言葉には「芸術」だけではなく、「技術」という意味もあるんです。会社を法人にする際、社名を変えようということになったので、「技術」という意味の方をとって「パッケージアート」と名付けました。「きれいに作る」というより、「パッケージの中に技術がある」というイメージが由来となっています。

 

 

▶会社としてのモットーを教えてください。


社長:「商売はお客様あってのもの」といわれますが、お客様からの「こういったものはありませんか?」というお問い合わせが当社の宝になっています。そこからヒントを得て新商品を開発したりしているので。これからも「お客様に教えていただく」という姿勢を大切にしていきたいですね。また、変化が激しいなかでも色々試していくという「雑草魂」を大事にしています。
当初は規格品をネット販売に乗せることに力を入れていましたが、今後はオーダーメイド商品のコンサルティングに力を入れていきたいです。お客様と相談しながら、知識を持ち寄ってそのニーズに応えていきたいと考えています。

 

▶今後の展望についてお聞かせください。


専務:これまで同様、WEB活用を基本にしつつ、個性を出しやすいデザインや設計に注力していけたらと考えています。WEB活用を基本に…とは言いましたが、実際にお客様と顔を合わせ、ネットだけではなくリアルな場でも意見を頂戴し、製品開発に反映していく等、これまで以上に顧客ニーズを深堀りしていきたいですね。
将来も当社を存続していくためには、新しいことをやっていく必要があります。例えば、設計データが今後オープンデータ化していくとしたら、当社ならではの優位性をどこで出していくかなど、時代の流れを感じ取りながら、今まで築いたオリジナル要素をいかに強固なものとしていくのかが今後の課題です。また、ハワイやオーストラリアなどへ進出した日本企業からの受注実績もあるので、海外展開もあるかもしれません。足立ブランドを始めとし、足立区での活動の中で、他企業とのお付き合いや学生との交流をさせていただいているので、今後連携やコラボに発展させていけたらいいですね。

 

職人のお二人と
■パッケージアート(株) 代表取締役 小林正人氏
1949年生まれ。1973年にパッケージアート(株)に入社。2001年に代表取締役に。お客様の満足を第一に考え、相談型受注や顧客に対する様々な提案の実施といった現在の同社の業務形態の礎を築き、創業60年を超える老舗を支えてきた。

 

■パッケージアート(株) 専務取締役 小林正彦氏
1979年生まれ。2004年にパッケージアート(株)に入社。ネット販売を採用し順調に売り上げを伸ばし、主力商品のギターケースを開発するなど、社内に新しい風を送り込んでいる。

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2019年4月3日更新