溶接専門工場は少なく、今や希少価値の感のある同社が得意とするのは、溶接の仕上がり具合が当該製品の品質評価を決定的に左右する場面。精密で繊細な仕上がりを要する局面では同社の右に出るところはない。しかも、0.5㎜から50㎜と極薄物から厚物まで、また、鉄・ステンレス・銅・アルミ・チタンといったどのような金属素材でも、高品質溶接ができるという熟練技術を備えている点が「希少価値」の所以である。
創業者である社長は、溶接の草分け的工場で従事したのち、独立したこの道30年のベテラン。二代目（息子）は溶接専門学校で学んだ後、9年近く大手造船所で修繕船を手がけた新鋭。父子の息の合った熟練技術を基盤に、各所の見本市に参加して新たな市場開拓に挑戦するべく、熱い意気込みが溶接の炎をさらに熱くする。