「業務効率化や人材の適正配置などのカギ」として現在多様な分野で注目を集めるRFID技術。紙媒体の印刷会社を経て、RFIDプラスチックカードやタグの設計・製造のエキスパートとなった、日商印刷の取り組み。
(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)
■長年のカード印刷・製造の実績を持つ日商印刷のRIFDカード
最近、大手衣料品の店舗などでよく見かける、カゴの中に入った商品を置いただけで一瞬で合計金額が表示される会計システム。これを実現しているのが、電波を用いて専用タグの情報を非接触で読み書きする自動認識技術「RFID」で、従来のバーコードやQRコードに変わるものとして注目を集めています。
日商印刷はプラスチックカードの印刷時にICチップやアンテナを埋め込む技術を保有しています。カードにICチップやアンテナ埋め込む際には、皮膜を溶かしながら貼っていく繊細な工程があり、読み取り機との相性や距離などを的確に捉える必要があり、経験に基づく判断や技術が欠かせませんが、日商印刷には多数の実績があり、RFIDカードの印刷・製造のエキスパートといえる存在です。顧客企業と直接取引を行うため、きめ細やかな要望に応えることができ、小ロットから工場価格で製品を提供できることも大きな強みです。
業界内でも早い時期からプラスチックカード印刷を手がけてきたことによる技術の蓄積を活かし、現在注目される成長分野に確固とした地位を築いています。
■学校や病院などで活躍。日商印刷のRFIDカード導入事例
日商印刷が製造したRFIDカードは、 現在次のような業種・場面で利用されています。
・学校(登下校管理・施設利用管理など)
学生がICカード(またはICタグ)の学生証を、校門や教室などに設置している非接触ICカードリーダーにかざすと、個人データを読み取り、保護者のメールアドレスへ通過情報を自動で送信するシステムです。ほかにも、図書館の書籍の貸出管理、学校内施設の利用管理にも使用されています。
・診察券・職員証
スマホやアプリの利用が難しい高齢者の方も、タッチするだけで簡単に予約ができるIC診察券です。職員向けには、院内でのパソコンや扉のアクセス用としてIC職員証を発行、コロナ感染拡大防止対策向けのITツールとしても利用されています。
・患者用タグ・職員証(所在確認用、扉解除など施設内アクセス用の職員証)
介護施設からの「職員の負担軽減のために役立つシステムを導入したい」との要望を受け、運用中のシステムに紐付けられる患者用のICタグ・IC職員証を導入しました。施設内の部屋の鍵などの管理をしやすくなり、本来の介護へより専念できる体制の実現にもつながっています。
■多様な業界の未来を変える可能性を秘めた技術革新、RFIDのメリット
現在、RFIDは海外では小売流通業から製造業、航空業界まで幅広く利用されており、日本でも小売業のスマートストア化の実証実験がはじまるなど注目が高まっています。導入には次のようなメリットがあります。
・単純作業を減らし、業務の効率化ができる
・自動化することで人為的ミスをなくし、確実に業務を処理できる
・「人」の力が必要となる本来の業務に集中できる
・鍵の開閉や認証などに使用でき、セキュリティ対策になる
・距離が離れていても情報を読み取れる規格もあり、倉庫内の荷物の管理などを短時間で、楽に行える
たとえば、小売業界の店舗では棚卸の自動化や賞味期限・利用期限などの管理、価格変更などに対応しやすくなります。これまでバラバラに管理され分断されていた、製造から輸送、販売まで一貫してひとつのRFIDタグを使用することも可能なので、企業間での情報管理をしやすくなるなど、サプライチェーン全体の効率化などにもつながります。
■多様なニーズに合わせ、仕上がりも重視した仕様提案・製造
日商印刷では、顧客企業のニーズに応じて、多様な仕様のRFIDカードの設計・印刷・製造が可能。RFID技術を用いて業務改善・改革を行いたい企業をサポートします。
使用したいITシステムに連動した支援ツールとして、的確な仕様の提案、カードやタグなどさまざまな形状、規格への対応が可能です。印刷品質にもこだわり「お客様のイメージをかたちに」するための印刷・加工方法を提案しています。
◯依頼〜完成までの流れ
1.ご希望の仕様(用途やICチップなど)をヒアリング
お客様の利用環境や目的に合わせて、要望に沿った提案を行います。たとえば、ICチップとアンテナには耐環境性や通信距離、価格などそれぞれに特徴があります。サンプルを用いた検証を行い、ベストなものを提案します。
2.デザインや色をご提案・印刷
ヒアリング内容をもとに、いくつかの仕様候補を決め、見積を作成。その後、製品のデザインイメージを相談、版下を作成します。通常は 簡易校正(PDF)を提出しますが、色校正を印刷シートに付合せた、実物に近いイメージの制作も可能です。印刷濃度などを何パターンか色合いを変えたものを本作製の前に確認できます。
3.実物の試作品で、印刷仕上りと通信などを確認
決定したデザインの仕上がりを実物で確認すると共に、搭載したICチップとアンテナの通信確認を行います。実物で見た目と機能面を両方確認し、 本作製前にすべての懸念事項をクリアし、安心して最終仕様を確定できます。
◯印刷品質へのこだわり
顔写真入りの社員証など、長年使い続けるうちにだんだんと印刷がスレてしまった、という経験をされた方は多いのではないでしょうか。
日商印刷では、顔写真・ネーム等の画像をカードの内側に印刷可能。印刷面は保護シートで覆うため、表面に硬い物でキズがついても画像まではキズがつかず、永く美しい見た目のまま使えます。印刷自体もUVインキのため耐光性に優れ変色しにくく、1200dpiの高解像度で美しく仕上げています。
■印刷会社からプラスチックカード印刷、そしてICカードへ。日商印刷の歩み
「同じことをやっていたら、仕事に流されるだけで先がない」。これが同社を創業した秋葉謙勇会長のモットーであり、現在のRFIDカードの印刷事業につながっています。
日商印刷は1962年5月に東京、小石川にて印刷業の会社として創業。1970年代は売り上げ伝票をはじめとする、帳票類などのビジネスフォームやOMR・ OCR(光学式文字読取装置)等の印刷を手がけてきました。データが組み込まれたマークシートの印刷に特化し、業績が好調だった1980年代に「これからは必ずカード社会になる」と、高度な技術が必要となるカード印刷を徹底して研究。試行錯誤しながら、カード製造機械の開発からIC カードのデータ処理まで一貫した製造ラインを構築しました。その後、予期した通りにカード社会が到来し、技術力を武器にした営業力であらゆるカードの類の印刷を手がけています。
2006年からは、印刷だけでなく非接触型 IC カード・タグの製造を開始。2015年に工場を増設、2016年にRFID関連設備を増強するなど事業を拡大するとともに、プライバシーマークや品質マネジメントシステム規格であるISO9001を取得するなど、信頼性を高める取り組みを実施してきました。現在は2代目となる秋葉謙士が社長に就任。2020年に創業50年を迎え、現在も印刷事業を軸に時代のニーズに応え続けています。
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企業情報
日商印刷
http://www.nisshoprinting.com
会社名:日商印刷株式会社
住 所:東京都足立区宮城1-6-5
電話番号:03-3911-2400
代表者:秋葉謙士
事業内容:
プラスチックカード・紙カードの印刷
各種RFID製品のICチップの設計・製造
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