2024.05.23

株式会社仲代金属のプレスリリースを配信しました

「切れない金属はない」と語る非鉄金属スリット加工業界の世界最高峰、株式会社仲代金属が「非鉄金属箔帯バリレス加工」「非鉄金属箔帯鏡面切りバリレス加工」で商標を取得。

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

 ■ 世界一の技術を持つ足立区のものづくりの巨人

東京都23区の中でも特に上位の工場従事者数で知られる、ものづくりの街・足立区。
そんなものづくりの街で、印刷業や皮革業と並んで特に工場が多いのが、金属の製造や加工に関わる業種だ。今日は数ある金属関連業の中から、世界一の技術で「足立ブランド」に認定された株式会社仲代金属(以下、仲代金属)をご紹介したい。

「金属」という言葉を聞いた時に、どんな物体を思い浮かべるだろうか。
大きな鉄の塊や金属の板をイメージする人も多いかも知れない。
それでは「私たちの身近にある金属」ではどうだろうか。

私たちの身近にある金属の多くは、実は電気信号や電流を伝達する目的で存在している。
普段あまり意識することは無いが、リモコンのボタンを押すとテレビの電源が入るのも、スマートフォンで通話やゲームを楽しめるのも、洗濯機や冷蔵庫を使うことができるのも、全てコンセントや電池からなど細かな差異はあれど、「金属が電気を通す」おかげだと言えるだろう。

ここで重要なのは、しっかりと通電することだ。
充電が消えたり付いたりする充電器や2回に1回しか動作しないリモコンに何の意味があるだろうか。精密機器になればなるほど、細く、しかし精密な加工を施した金属線が必要になる。

そこで、仲代金属の出番である。
たとえば通電しない動作不良が即、命の危険に繋がるエアバッグ。なんと世界中で流通するエアバッグの約40%に、仲代金属が加工した「通電線」が使われているという。
より電気の重要性が高い最新の電気自動車においては、テスラ社の電気自動車用電池に欠かせない正極タブリード材で100%のシェアを誇っているというから驚きだ。

幅3mmという一般の感覚では既に充分過ぎるほど細い金属を、幅0.1mmまで細く切る加工ができる。この技術と「切れない金属はない」と豪語する自社の技術への絶対的な自信が高いシェアを支えている。

金属切断の極み、非鉄金属のスリット加工とは?

こうした「一定の幅があるロール状の製品を、より細く切って再びロール状に巻き上げる」という一連の技術は「スリット加工」と呼ばれている。金属だけでなく、プラスチックのフィルムや紙・不織布、粘着テープのような素材でも広く使われる、一般的な技術だ。

しかし、材質によって硬い、柔らかいの差はあっても、金属を細く薄く切るというのは並大抵のことではない。仲代金属がどれほど卓越した技術を持っているのか、「この素材をスリット加工できるのは世界で仲代金属だけ」と言われるアモルファス合金を例に説明しよう。

アモルファス合金とは、耐久性や透磁性に優れた素材で、その高い電気抵抗からモバイル機器やスマートフォン、タブレットPC、OA機器などの電子機器には欠かせない素材のことだ。
大きな省エネ効果があることでも知られ、仮に日本中の発電所〜電柱のトランスまでをすべてアモルファス合金に置き換えると、その節電効果は電力会社1社分の発電量に匹敵するとも言われている。

そんな素材ならどんどん使えば良いと思われるかも知れない。
が、このアモルファス合金は使える薄さ、細さに切って加工するのが非常に困難な素材でもある。
なにしろ、剃刀の300倍硬い。切断しようとすると切断用の刃が溶けてしまうような強度だ。
仲代金属にアモルファス合金の切断を最初に依頼した某大手メーカーも、他の加工業者が軒並み失敗して7社目として同社に切断を依頼したのだとか。

当初は仲代金属でも上手く切断することができず、試行錯誤を重ねて刃の素材を一年かけて研究、遂にアモルファス合金のスリット加工に成功。現在でも世界唯一の技術として国内外からの需要が相次ぎ、同社を支える技術となっている。

「素材のしなりに逆らわず、素材の行きたいところに行かせながら切ることが大切」

これはアモルファス合金の切断に成功した際に仲代金属の安中茂社長が残したコメントである。
なにやら、剣術の達人が語る極意のような趣がある。

この「細くて薄い」非鉄金属のスリット加工への武道を極めるかのような探究心、技術の研鑽に賭ける想い、その結果として生まれた多数の特許が仲代金属の財産と言える。

ユニークなのは、特許と合わせて自社の加工名をしっかりと商標登録している点だ。

 ■  誰も追いつけないオンリーワンの分野に名前を付ける

仲代金属では2023年に「非鉄金属箔帯バリレス加工」「非鉄金属箔帯鏡面切りバリレス加工」の商標登録を取得している。そもそも「バリレス加工」とはなんだろうか。

「バリ」とは、金属や樹脂、木材などの素材を加工した際に発生する「でっぱり」「トゲ」のこと。本来の部品には必要無いが機械加工や成形工程で部品に「残留してしまう」のが「バリ」であり、これを除去する工程が「バリ取り」と呼ばれる。製品が精密になればなるほど、バリは発生しやすくなり、バリ取りの難易度は上がる。

金属製品などのバリは鋭利で尖った形をしていることも多く、放置すると作業者やエンドユーザーが怪我をしてしまう可能性もある。そしてなにより、電気製品の煽動部や回転部にバリがあると、動きが悪くなるだけでなくショートなどのトラブルが発生しかねない。

近年、「スマートフォンの電池が爆発した」「新型大型旅客機のバッテリーが発火した」という事故のニュースを多く聞くようになった。複合的な原因が考えられるが、これらの大半はスリット加工部分におけるバリ、異物の不良品が原因であると推測できる。

こうした安全面、生産面での「バリ問題」を一気に解決するのが、「バリレス加工」なのだ。

従来よりスリット加工の切れ味が良く、バリやカエリが少なく安全性の高かった自社加工品をさらに突き詰めて、わずかに残ったバリやカエリをも解消、フラット性を極限まで追求した新技術。

この「元々クオリティが高かったところをさらに先へ進んで名前を付ける」というところに、オンリーワンの先駆者としての使命感と気概が感じられる。

これをさらに推し進めたのが「非鉄金属箔帯鏡面切りバリレス加工」だ。
目を引くのは剣術の技のようにも思える「鏡面切り」の文字。

曰く、非鉄金属のスリット加工を手掛ける同社にとって、その技術力を証明する「顔」は、やはり金属の切断面になる。最高の切れ味でカットされた仲代金属のスリット加工における切断面は「鏡」のように、光を反射して輝く。
したがって「鏡面切り」と命名したのだとか。

自ら切った断面を見て鏡面と命名する。
前述したアモルファス合金を切る極意と合わせて、やはりひとつひとつのエピソードが完全に剣豪のそれである。冒頭では世界に冠たる技術、ものづくりの巨人などと表現したが、「切る」という言葉が繰り返し使われる仲代金属のホームページを見ていると、「現代の剣豪」「ラスト・サムライ」とでも呼ぶべき、切ることへのこだわり、その技術に賭ける想いが伝わってくる。

「切れない金属はない」

そう言い切るために独自設計した専用のスリット加工機やシートカット機を開発、600種類に及ぶ刃物、独自技法による13種類の刃組み、そして独自に考案した治具の数々を作り上げてきた。
全長数千mの長尺な金属箔を巻き取る技術、「100分の1mmの金属異物も出さない」徹底した管理体制とクリーンルームなど「非鉄金属のスリット加工・シートカット加工」に特化した世界最高峰の剣豪として、仲代金属の挑戦は続く。

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企業情報
株式会社仲代金属
http://www.nakadai-metal.com/

会社名:株式会社仲代金属
住 所:東京都足立区加平3-14-11
電話番号:03-3605-7730
代表者:安中 茂

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