株式会社マーヤのプレスリリースを配信しました

「株式会社マーヤ」が地域の大学生との産学連携プロジェクトで、新商品開発!縫製工場の新たな挑戦に、区から感謝状が届きました。

2025年2月26日、足立ブランド認定企業の「株式会社マーヤ」へ、区から感謝状が送られました。新商品の開発など、足立区に校舎のある東京未来大学との交流を重ねてきた功績が称えられました。

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

1959年に創業し、確かな技術で「Made in Japan」のアパレル文化を支えているのが『株式会社マーヤ』です。高級婦人服の縫製をメインに、最近は工場や店舗を持たずにアパレル販売を企画するインフルエンサーや学生の服飾作りも担っています。地域で行う産学連携プロジェクトに参画するなど、新たな商品作りにも挑戦する『マーヤ』の取り組みを紹介します。

インフルエンサーや学生も顧客に。東京に拠点がある強みを活かす

私たちの暮らしに欠かせない衣食住。この中の衣類、とりわけ高級婦人服にこだわり、ワンピースやジャケット、コート、ボトムス、ブラウス、スカートなどオールジャンルの服を、高い技術で作り続けているのが『株式会社マーヤ』です。

<『マーヤ』の専務取締役で工場長を務める菅谷正さん>

「熟練の技術のほか、私たちの強みは東京に拠点があることです。アパレルブランドのデザイナーさんやパタンナーさん、プロデューサーさんらと直接お会いし、打ち合わせを重ね、デザインの再現度など、縫製の現場や出来上がる現物を見ていただきながら服を作ることができます」

そう語るのは、『マーヤ』の専務取締役で工場長を務める菅谷正氏です。同社は正氏の祖父・菅谷重氏が創業し、現在は父の菅谷智氏が代表を務めています。正氏は3代目になります。

「会社のホームページには『東京に、自社アトリエ(のようなもの)を持とう。』というキャッチコピーを掲げています。それを見て、アパレルブランドの立ち上げを考えているインフルエンサーの方や大学生が来てくださったりもします。」と正氏。

<2024年から掲げる新たなキャッチコピーが、新たな顧客との出会いを生み出している>

対面で、意見を交わしながら決めていく

アパレル業界は今、ファブレス(自社では工場を持たず、デザインや企画に特化して製造は外部に委託するビジネス方式)の時代で、SNSが発信力を持つ中、工場も店舗も持たないスタイルが増えています。そんな時代の変化に合わせ、アクセスの良い都内で「自社アトリエ」のような感覚で服を作ることができる場にしてもらおうという提案です。

「最近は幅広い層からお問い合わせや注文をいただくようになりました。昔は先方からの提案を一方通行で聞くだけになっていたこともありますが、今はこちらからも技術面でどんなことができるかなど、提案をするようにしています。

そういう意見のキャッチボールができることで、実際に来社してくださる方が増え、最近は毎週のようにどなたかが来られ、打ち合わせをするようになりました。そうすると服作りに一体感が出ます」と教えてくれました。

<打合わせを重ね、皆が同じ方向を向いて服作りに励む>

ファストファッション販売で感じた違和感

正氏が入社したのは26歳の時です。その以前は3年間、別のアパレル会社で販売員をしていました。 「もともとセレクトショップ的な高価な服も販売しているところだったのですが、だんだんファストファッションの扱いが多くなっていき、安価に生産できる外国で作られた服を、ワゴンに山積みにして売るような形になっていきました。小さい頃から祖父や父が働く工場に出入りして、服を作る現場を見ていたので、心が痛むというか、健全ではないなという気持ちが大きくなっていきました」

<アパレル販売員を経て入社。業界の未来を憂いていた>

そして、その会社を退職し、『マーヤ』に入社しました。 「服作りは初めての体験で、布をカットする最初の工程から入りました。ミシンの調整ひとつをとっても、技術は一朝一夕で身につくものではないと知ることができました」と正氏は話します。

<“健全な”服作りを胸に、今日もミシンへ向かう>

足立ブランド認定で若手世代との親交も生まれる

正氏が入社し、10年ほどが経ちました。この間、通常の業務に加えて新たに自社ブランドの立ち上げや、足立ブランド認定のための申請などを担ってきました。「足立ブランド」 には2019年に認定されています。

<足立ブランド認定授与式>

「岡山デニム、今治タオル、かりゆしウェアなど、地域ブランドへの憧れがあり、足立ブランドに申請をしました。足立ブランドに認定されることで、会社として飛躍のきっかけ になるかなと考えたのです」

「足立ブランド」認定後は他業種との横の繋がりも広がり、正氏のように将来的に会社を継ぐ予定の若手世代との親交も深められるようになりました。

「それまで区外のアパレル会社との取引がメインで、何をしている会社か、地元で知られていない部分もあったのですが、お陰様で地元での知名度も上がりました。それも良かった点です。

コロナ禍の時には”自分たちの技術でできることを”と、マスクや防護服作りなどをしたのですが、そのことを別の足立ブランドの会社が自社のコロナ対策製品と一緒にPRしてくださったりもしました」

<自社製品のFactelier ブラウス>
<旭染工手ぬぐいマスク>

 

大学生も交えた、コーヒー豆麻袋のアップサイクルプロジェクトに参加

また、2022年には異業種や地域の大学生との産学連携プロジェクトにも参加しました。 NPO足立フォーラム21が事務局を務める足立大学生地域活動プラットフォームの仲介で、足立区千住龍田町にあるコーヒー豆販売とテイクアウトドリンクの専門店 『Tama Coffee Roaster』、東京未来大学3年の学生さん、印刷会社の『安心堂』、そして『マーヤ』それぞれが持っているものや強み、アイデアを出し合い、コーヒー豆の運搬で使われる麻袋を活用したバッグ作りを行いました」

コーヒー豆の麻袋は再利用が難しく、基本的に廃棄されますが、それをアップサイクルしようというプロジェクトで、最終的にできたバッグは「Tama Bag」と名付けられ、一般に販売されました。

<学生と参加企業のアイディアが集結した「Tama Bag」>

「マーヤは縫製を担当しました。麻袋には独特のケバケバ感があり、肌に触れることを極力なくす方向で再利用を検討しました。リュック、サコッシュなども検討しましたが、東京未来大学の学生さんのアイデアで、持ち帰り時のコーヒーカップが入るような小型サイズのバッグを作ることになりました。麻袋それぞれの図柄や文字を活かしたかわいいバッグが誕生し、大変好評でした」

正さんはその経験についてこのように語ります。

「このようなコラボ事業は直接的な売り上げには繋がりません。でも、他業種の方の仕事に触れられるなど、自社の仕事だけでは得られないことを得ることができます。自社の新しい商品開発にも生かせることだと考えています」

<人との交流が新たな創作を生みます>
<これからもよろしくお願いします>

「足立区に校舎のある東京未来大学とは様々な形で交流を重ねてきましたが、先日2025年2月26日には区から感謝状が届きました。

日常生活圏内なので、学生さんとは町で偶然会うこともあり

学校と企業との同じ地域という括りで隔たりがなく、共存共栄していける社会になるよう今後も邁進してまいります。」

東京未来大学との交流例

・コーヒー屋さんの麻袋リメイク企画(Tama Bag)

・コロナ禍でリモートで授業の講師

・学生による企画プレゼン大会

西新井大師様につけていただいた社名

生まれも育ちも足立区の正氏。「これからも長年蓄積された技術を活かし、足立区の誇りになるような縫製、服作りの事業を進めていきたい」と話します。

<丁寧に作られた服には想いが宿ります>
<身に纏うことで、守られているような気持ちに>

「社名の『マーヤ』は、祖父の代に地元の西新井大師様につけていただいたそうです。お釈迦様の聖母である摩耶(まや)夫人にちなんだ社名です。事業にはどうしても浮き沈みがありますが、この社名にちなんだご加護を受けているようにも感じます」

<摩耶夫人のご加護を受け、「マーヤ」の歴史は続きます>

私たちの暮らしと共にある衣類。丁寧に作られたいい服を着れば、気持ちも上がります 。
『マーヤ』はこれからも、そんな服飾作りの根幹を担い続けます。

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企業情報
株式会社マーヤ
https://marya.tokyo/

会社名:株式会社マーヤ
住 所:東京都足立区椿2-8-5
電話番号:03-3899-5975
代表者:菅谷 智

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産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605

足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/