2024.05.09

岩城工業株式会社のプレスリリースを配信しました

金型不要・設計図不要でなんでも曲げて、くっつける。アイデア次第で雑貨から店舗什器まで製作できる岩城工業株式会社の線材加工技術をご覧ください。

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

「線材加工」ってどんな加工で何ができるの?

岩城工業株式会社(以下、岩城工業)は、金属線材加工を専門に行う東京都足立区の町工場です。

そもそも「線材加工」という言葉をご存知でしょうか?
針金のような、金属の細い線を思い浮かべていただくとわかりやすいかも知れません。
これが「線材」です。
その金属の細い線を曲げたり、溶接したりして自由に形を作っていくのが「線材加工」と呼ばれる技術です。金網やバネ、ハンガーなどがイメージしやすいでしょうか。
もしキッチンで金属で出来た水切りかごを使っていらっしゃる方がいれば、こうした製品も全て「線材加工」によって造られています。皆さんがコンビニや雑貨屋さんなどで陳列棚に吊り下げられた商品を手に取るとき、そのフックはすべて線材加工で出来ています。

線材加工の例:ハンガー

「うちはハンガーや水切りかごなんて作ってないし、自分には関係無い情報だな」
と思われる方もいらっしゃるかも知れません。

線材加工の魅力は、発想と技術があれば、商品の形を自由に決められる、という点です。

単純な金属の線を曲げてくっつけて作るため、専用金型を必要としません。
金型を作る初期コストや納期が短縮できる。これが発注されるお客様にとって、線材加工によって商品を作る大きなメリットになります。

そして、ご依頼いただく際に線材加工の深い知識は必要ありません。
それは私たち岩城工業が持っています。
線材加工を得意とする工場にとって、最もうれしく、皆さんのお役に立てるお問い合わせは「こんなものを作れないか」「これをもっと良くできないか」です。
実際に岩城工業でも、これまで線材加工以外で商品を作ってきたが、これを線材加工で解決できないか?というインターネットでの飛び込み注文が年々増えているのです。

■ 「線材加工」の問題解決事例

ひとつ例を挙げましょう。
昨年、私たちのところにクリスマスカードのような「グリーティングカードを陳列する什器を作って欲しい」というご相談が舞い込みました。図面は無いが、現在お使いになっている実物があり、それに近いものを作ればひとまずお客様のご要望は満たせる、という状態でした。


グリーティングカードを展示する什器

しかし、岩城工業で実物の形通りに作れるかを検証してみたところ、お客様の指示通りに作ると、この什器にカードを並べると、大切なカードの絵柄面がすべて下を向いてしまうことがわかりました。店頭でクリスマスカードを購入したいと思う方にとってわかりやすく見せるための陳列什器が、カードが見えない構造になっていては意味がありません。

そこで、「この形だと陳列什器に向いていない」「こういう形に変えてはどうか」と提案を行い、お客様の了解を得て、線材加工による什器を仕上げました。

私たちのような町工場の常として、完成した什器はお客様の所有物で弊社の製作実績として実物の写真をお見せできないのが残念ですが、この例からも「ご依頼いただく際に線材加工の知識は必要ない」「こんなものが作れないか、これをもっと良くできないかというご要望があれば良い」と申し上げた意味がおわかりいただけるかと思います。

■ 店舗什器でこそ輝く線材加工の力

そして、もうひとつお伝えしたかったのは、グリーティングカードなど「文具・雑貨を展示する什器の多くが線材加工によって作られている」ということです。
皆さんクリスマスカードはご存知ですが、冒頭で「線材加工」という言葉を紹介してハンガーや水切りかごの例を挙げた際に、文具や店舗什器のことを思い浮かべた方はいらっしゃらないでしょう。

商品に目を惹かれるので、それがどのように陳列されていて、どんな素材で作られているのかに注目することは無い。しかし、商品ごとに陳列の工夫が必要で、大量生産が難しい。作った後でも「もっとこうすれば良かった」がどんどん出てくる。
これが店舗什器の特徴です。
そんな分野でこそ、私たち岩城工業が得意とする「線材加工」がお役に立ちます。

工夫が必要だけれど、初期投資は抑えたくて、製作する個数もそんなに多くない。或いは上手く行ったら量産したい。正解がどんな形なのか、現時点では見えていない。
線を曲げて、くっつける。これだけで構成されている線材加工は、工夫とアイデアの宝庫です。

「あんまり詳しくないんですが、これ線材加工で作れませんかね?」
「イメージ図はあるんですが、これを元に設計・製作が可能でしょうか?」
というご相談を、ぜひお気軽にお寄せください。
手のひらサイズから、店舗什器など手で運べる大きさぐらいのものを、得意分野としています。

最後に、私たち岩城工業は本来お客様のご相談・ご要望にお応えして加工した商品を製造する仕事が専門なのですが、自社商品をひとつ紹介させてください。

■ 線材加工のシンプルさと美しさを活かした自社商品「IPPON-SEN」

この商品に「線材加工」が持つシンプルさ、その課題解決の力、工夫などが凝縮されていると考えるからです。文字通り、一本の金属線材を曲げるだけで完成した商品。「IPPON-SEN」です。

デザイナーである山口諭さん(有限会社アズプロダクツ)と共同で制作して、第8回TASKものづくり大賞で優秀賞を受賞しました。

IPPON-SEN商品写真と利用イメージ

冒頭で「線材加工」の例として水切りかごの例を挙げましたが、水切りカゴは「ここにお箸やカトラリーを入れる」「ここにお皿のようなものを立てかける」といった目的別に作られていることが多いと思います。

私たちの「IPPON-SEN」は、そうした水切りカゴのテンプレートに少しはまりにくい、どこに置けば良いのかわからない、といったものを「縦・横など自由に水切りの形状を変えることで、どんなものでも水切りできる」というコンセプトで作られています。

例えば、大人の食器と一緒に水切りが少し躊躇われる、赤ちゃんのための哺乳瓶。例えば、なんとなく食器と一緒に水切りすると食器が汚れてしまう気がする、牛乳パックやペットボトル。例えば、そもそも立てかけて水切りすること自体が難しい、ジップロックのような保存袋。

お陰様で現在でもディノスオンラインショップスタイルストアで販売されていますが、商品を売ることよりも重視したのは「線材加工のシンプルさ」「その工夫の豊かさ」を伝えることです。

ペットボトルを立てかけている写真だけを見た時には、この商品が縦に置いたり、反対向きに置いて牛乳パックを水切りすることにも使える商品だとは思わない方が多いでしょう。
少しでも「線材加工」の面白さと可能性をこのプレスリリースで知っていただければ、なによりの喜びです。皆さんの課題解決のお手伝いを、ぜひ岩城工業にお任せください。

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企業情報
岩城工業株式会社
https://www.iwaki-ko.co.jp/

会社名:岩城工業株式会社
住 所:東京都足立区梅田7-6-12
電話番号:03-3848-3977
代表者:岩城 和裕
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取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。

産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605

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