図面なし・ラフスケッチのみ・現物支給も大歓迎!図面なしでもなぜか出来てしまう、東京都足立区の精密板金加工メーカー、フクムラにお任せください!
(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)
■フクムラが得意とする「精密板金加工」とは?
東京・足立区で創業60余年、精密板金加工メーカーの株式会社フクムラです。
「板金加工」という言葉は幅広く、たとえば自動車の車体に生じた傷や凹みを修理するのも「自動車板金」などと呼ばれ、板金加工の一種になります。
今回は精密板金加工と良く比べられるプレス板金との違いを説明しながら、私たちのお仕事について知っていただければと思います。
「プレス板金加工」はシンプルにプレス加工などとも呼ばれ、専用金型を用いて電子機器や通信機器など、主に製品の機械部品を製造する加工です。プレスするので一度に同じ形状のものを沢山製造するのに向いており、精度も高いのですが、専用の金型と専用のプレス加工機が必要になるため、イニシャルコストが高い。そんな特徴があります。
「精密板金加工」は0.1mm〜3mm程度の薄い金属板を使った加工など、定義はさまざまですが、一般的にはこの「プレス板金加工」の対を成す概念であると思っていただいて構いません。
鉄、ステンレス、銅、真鍮、アルミニウムなどを「専用金型を製作することなく」汎用の金型や専門の治具を使って加工するため、イニシャルコストを抑えられる。小ロット・中ロットの製品であれば、精密板金加工にコストメリットの軍配が上がります。
一方で「精密」板金加工と言われるだけあって、曲げが多く、形状も複雑な製品、その中でさらに寸法や穴の位置などで高い精度を求められる製品に多く用いられます。私たちフクムラの実績でも、半導体製造機器の部品や重機の部品、弱電機器の部品や医療機器の部品、音響機器の部品、鉄道車両部品などさまざまなサイズで精密な板状の金属加工に従事しています。
フクムラは特に筐体(機械の一部分で、部品やユニットを収める箱状のようなもの)を得意分野としており、「ボックス」、「ケース」、「ラック」、「ハウジング」、「エンクロージャー」などといった別名で呼ばれることが多いものを、特に多く手掛けています。
電気系機器の筐体
さて、ここまで読んでいただいて、板金加工や精密板金加工に関する皆さんのご興味はさまざまでしょうが、ひとつ質問があります。こうした「精密板金加工」を依頼するにあたって、あなたがご依頼主であると仮定した場合、お仕事を依頼するために必ず用意すべきものはなんでしょうか?
お金。製品の加工を依頼した際に支払う対価。
当然です。
私たちも報酬を得てお仕事をしたい。
数量。
これも正解です。
先ほど申し上げた通り、プレス板金加工か精密板金加工かはコストの分岐点でもあり、その分かれ目はロットです。数量を教えていただけると「これはプレスのほうが良いですね」といったアドバイスがしやすくなります。
こうして質問すると、必ずこの回答が出てくるはずです。
図面・設計図が必要だ、と。
精密な部品を作るというご相談で、そもそも図面や設計図が無ければ、何を持ってどの寸法に対して「精密」なのかがわからない。当然のご回答かと思います。
■図面なし、ラフスケッチ、現物支給ならおまかせください!のフクムラ
しかし、私たちフクムラが得意とし、自社のアイデンティティとして掲げているのは、この「精密なら当たり前」という概念を覆すサービスです。
図面なしOK!
ラフスケッチOK!
現物支給OK!
他社で断られた資料の持ち込み大歓迎!
「こんなもの作れるかな?」でお気軽にご相談ください。
フクムラを評価してリピーターとしてご利用いただくお客様のうち、少なくない数が「図面がないんですが、作れますか?」「寸法を書き込んだラフスケッチしかないんですが」「現物を持ち込むので同じ感じで作って欲しい」という、求める精度は精密ですが、割とふわっとしたご依頼です。
たとえば、こんなご相談に向いています。
建築関係のお客様で、改修工事で現場に入ったら「この場所にこんな形のものを取り付けたい」といった急な部材のニーズが出た。そこで現場で寸法を測り、電話でご注文をいただいて「すぐに、最短納期で収めて欲しい」。
お任せください、フクムラなら、できます。
もちろん、図面があるなら頂戴したいのが本音です。
しかし、上記のようなニーズ、お困りごとは確実に世の中に存在しています。図面を書こうにも、「この形状で本当に良いのか」と自信が持てないお客様もいらっしゃるでしょう。
ただ「図面がないから」で断るのではなく、まずお客様の不安を取り除き、こんな形なら作れるのでは?を一緒に考える。そんなソリューション型の精密板金加工業者でありたいと思います。
実は、この「フクムラの得意分野」を教えてくれたのは、私たちフクムラと同じ「足立ブランド」に認定されている企業の皆さんでした。
地元企業同士のつながりの中で、金属の線材加工(針金のような線状・棒状の金属を曲げる加工技術)を得意とする認定企業さんから「金属板の加工も相談されたが、フクムラさんで作れないか」とご相談があったり、印刷を得意とする認定企業さんから「図面などはとても描けないが、こんな形状・機能を持つ小型の手動印刷機を作って欲しい」とご相談を受けて製品化したこともありました。
いつのまにか、「あそこは図面なしでもやってくれる、なんとかしてくれる」という実体験を伴った評判が口コミで広まり、当初は「うちは弁当箱みたいな四角い筐体が得意なんだよな」と思っていた私たちも「そんなに言われるなら、これが自分たちの強みなのかも知れない」と思うようになったという訳です。まさに、周囲に育てられ、作ってもらったキャッチコピーなのです。
タレットパンチ
レーザー加工
曲げ加工
フクムラはパンチング加工からレーザー加工、切削、曲げ、溶接加工まで内製一括対応が可能です。
上画像のような精密板金加工に必須の工程だけでなく、完全に分業制になっている大手工場では成し得ない溶接などの一連対応も自社で、さらに精密板金加工とセットでご相談されることの多いウォータージェット、フライス加工、旋盤加工などの機械加工・切削加工や塗装・メッキ・アルマイト・シルク印刷などの表面処理も、周辺の協力工場との協業で一貫対応できる体制を整えました。
「まずはイメージを聞いて欲しい」
「今日、相談して不安や課題を取り除きたい」
「こんな使用感、こんな強度のものが欲しい」
「提案しながらの見積で、一緒に設計して欲しい」
このようなお客様は、フクムラ向きです。
ありがたいことに、昨年は「工事屋として金物で困ったらまずこちらですね!」「完成までのプロセスで提案があったりより良い方法を教えて頂けます」というGoogleでの口コミを頂戴しました。
私たちのようなBtoBの業種では、非常に珍しいご評価で、前述のキャッチコピーを打ち出したことで従来はお問い合わせのなかった建築関係の厚い板物などのご相談も増え、口で言うのは簡単ですが、「気軽にご相談ください」を具体的に「このような場合」と掘り下げることの大切さを実感しています。
■提案力を高めるためのBtoCへの挑戦
現在は幸いこうした「図面なし・ラフスケッチ・現物支給大歓迎」というスタイルが定着して、さまざまな業種からのお引き合いをいただいていますが、やはり町工場で下請けとしてBtoBだけを展開していると、業界の好不況の波の影響を受けやすくなってしまいます。
自分たちの技術を高めるため、提案力を高める引き出しを増やすため、そしてなにより自分たちで値付けをするBtoCへの進出を夢見て、近年は区で開催されている「新製品開発講座」に参加して、さまざまな自社製品を開発しては、「TASKものづくり大賞」への応募にもチャレンジしてきました。
最後に自社製品の一部をご覧いただければと思います。
BtoCとして見るとまだまだ課題があるものもあるかも知れませんが、技術を言葉でご説明しても、どうしても板金加工などは絵のイメージが湧かないという方も多いでしょう。
弊社が受注している製品は画像でお見せできないご契約のものばかりですので、具体的に「こんな製品を作ることができるのだ」というイメージの補完として、ご覧ください。
折り鶴(写真左側・TASKものづくり大賞 奨励賞 受賞)
折り紙の「折り鶴」を模して金属(鉄)で製作した花瓶です。
LIVING THINGS(写真左側・TASKものづくり大賞 奨励賞 受賞)
尻尾の部分を曲げてフックにし、冷蔵庫・玄関扉等に付けて輪ゴムや鍵など細かい物をかけたり、メモを挟んだりして使用できるアイテムです。地元・足立区の足立区生物園にいる動物(オオカンガルー、オカメインコ、ニホンアマガエル)をモデルにしました。
文房具の収納箱
東京工芸大学の生徒さんがデザインした収納箱です。
左からホチキス、定規、はさみ、カッター、ペンと、置き場所が印刷されているのでひとめて場所がわかり、それぞれ定位置に片付けられる。機能性とデザイン性に優れた製品です。
上部に施されたひび割れのデザインが特徴的な花瓶です。
鉄ならではの重厚感があり、キューブ型とシックなカラーはインテリアとしてもお部屋になじみます。お花を生けると、まるでひび割れた鉄の大地に根を張っている様なデザインです。
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企業情報
株式会社フクムラ
https://fukumura.info/
会社名:株式会社フクムラ
住 所:東京都足立区小台2-33-18
電話番号:03-3919-5849
代表者:福村 京介
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取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/