あの大型モニュメントは、足立区で作られていた!個人アトリエから始まり、国内のアートモニュメント制作を一手に担うトップクラスの制作会社へと成長。デジタル技術を駆使してどんな複雑な作品でも形にします。
(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)
■大型アートモニュメントを手掛けるユニークな会社
東京ミッドタウンの芝生広場に置かれた大型モニュメント。「フラグメントNo.5」と名付けられたこの造形物は、ドイツ出身の作家フロリアン・クラール氏の作品です。テーマは「月のパビリオン」。アルミニウムでできた220個のパーツを組み合わせて制作されました。広場の自然の中に特別な空間を演出しています。
このモニュメントの制作を手掛けたのは、足立区に本社・工場を置く株式会社ビーファクトリーです。全国各地のアートモニュメントの設計・制作・施工や、美術系文化財等の修復などを行っているユニークな会社。大型のモニュメント制作に関しては、国内でもトップクラスの技術を保有します。
ビーファクトリーの制作実績の一部をご紹介します。
Echoes Infinity – Immortal Flowers –
制作 | 2016年
設置場所 | 東京ガーデンテラス紀尾井町
Artwork | 大巻 伸嗣
素材 | ステンレス・ウレタン塗装
サイズ | H8.5×W8×D8(m)
(同社は、構造検討・基本設計・実施設計・制作・施工及び監理を担当)
新宿イーストサイドスクエア モニュメント
制作 | 2012年
設置場所 | 新宿イーストサイドスクエア
Artwork | 金沢 健一
サイズ | H3×W5.2(m)
(同社は、設計・制作・設置施工を担当)
東京タワー特別展望台トップデッキ
制作 | 2018年
設置場所 | 東京タワー特別展望台
Artwork | KAZ SHIRANE
(同社は、内装の設計・構造検討・制作・設置を担当)
KISS,TOKYO ベンチオブジェ
制作 | 2021年
設置場所 | 渋谷リバーストリート
サイズ | H2×W3.5×D1.5(m)(同社は、設計・構造検討・制作・設置を担当)
*そのほかの美術制作事業の実績はこちらからご覧いただけます。
https://www.befactory.co.jp/artproductionbusiness-achievements
■ デジタルを活用し、意匠性と構造物としての安全性を両立
大型で、素材もさまざまなモニュメント。アート作品である以上、作者の意向にも添ったものでなくてはなりません。形にすることがなかなか難しい案件も多いのではないでしょうか。
同社では、3DCAD/3Dスキャナー/3Dプリンターを活用し、複雑な制作における課題をクリアしています。デジタル技術によってデザインを可視化することで、作者や制作メンバーとの間で正確な情報共有をし、多角的に検証しながらプロジェクトを遂行していきます。また、急な仕様変更にも対応しやすいこともデジタルの強みです。
例として、東京ミッドタウンの芝⽣広場に置かれた「フラグメントNo.5」という大型モニュメントの制作の流れを見てみましょう。
まず、作者のフロリアン・クラール⽒が作成した作図と模型をもとに、ボルトジョイント、設置の仕様等を考慮し実施・設計のためのデータを作成します。
設計モデルに基づきモニュメントを構成するパーツを鋳造し、⼯場で仮組みを⾏います。⼤型モニュメントは、意匠性だけでなく構造物として成り⽴つことも重要です。安全性や⾒え⽅について何度もテストします。
実際の設置場所にて、施⼯を⾏います。完成した後も定期的にメンテナンスを⾏い、安全性と意匠性を保つことが大切です。
✴︎各種モニュメント制作の流れは、ビーファクトリー公式YouTubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/@BeFactory2009/featured
■制作だけでなく、彫刻・文化財・美術品の修復保存・メンテナンスも
ビーファクトリーでは、新たなアートモニュメントを「つくる」だけでなく、既存の造形物と造形物のある景観を「まもる」ことも事業の柱としています。
美術文化財や歴史的建造物は、古ければ古いほど価値は高まりますが、経年変化によって傷んでしまうことも。また、大規模な自然災害が発生した後には、多くの造形物において修復が必要とされます。大きな造形物に破損や劣化が生じると、景観を損なうだけでなく、場合によっては事故につながる可能性もあります。
そんな時の修復にこそ、同社の専門知識と実績が活かされます。さまざまな造形物を手掛けてきたからこそ、復元・修復にも優れた技術を保有しているのです。
同社が請け負った修復保存の一例をご紹介します。
◯女神像作品 修復・移設(茨城県ひたちなか市)
上の写真は修復前の様子です。公園内にある高さ5メートルを超える彫刻作品は、酸性雨による緑青(ろくしょう)の流出で全体的にまだらに変色していました。また、胴体を中心に破損し、落下の危険性もありました。
台座から作品を取り外し、本社工場で修復を行いました。亀裂部分はステンレスの鋼材板で内部から補強しました。修復のための開口部は溶接して整形し、元の形状を再現しました。
全体にウレタン塗料を重ねながら慎重に周辺の色味と調和させ、もともとの緑青系の古びた色合いに仕上げました。
下の写真が、修復後の設置時の様子です。修復によって安全性が確保されただけでなく、作品の風合いをそのままに造形補修されました。
*その他の修復保存・メンテナンス事業の実績はこちらからご覧いただけます。
https://www.befactory.co.jp/maintenancebusiness-achievements
■作家の活動を支援し、接点をつくる画廊運営・作品販売事業
ビーファクトリーでは、新しい作品を「つくる」、既存の作品を「まもる」他に、若い芸術家と建築家や評論家など、さまざま分野の人を「つなぐ」事業にも取り組んでいます。
2013年、台東区北上野にギャラリー「いりや画廊」を開業し、個展・グループ展・イベントなどを開催してきました。展示する作品は国内外で活躍する彫刻が中心です。現在では、年間約25回もの展示会が開かれています。
また、国内だけでなく世界各国のアートコレクターに向けて、日本の作品を紹介する取り組みも行っています。台湾・台中で毎年開かれる大規模なアートフェアに参加するなど、継続した販路開拓にも力を入れています。
さらに、若手彫刻家の支援と育成を目指し、40歳以下の彫刻家を対象とした公募展「いりやKOUBO」を2年に1度開催。作品は日本を代表する彫刻家・建築家によって審査され、若手作家にとって貴重な実績作りの場となっています。
■代表の思い
「ビーファクトリー」という社名は、クラーク博士の「Boys, Be ambitious!」の「be」に由来します。1988年4月、足立区入谷で工場の一 角を間借りし、個人アトリエのような形で当社は始まりました。ものを作る事業をやっていこう、やるなら前向きにいこうと思い「やるぞ!」という気持ちを込めてスタートしたのです。
少しずつお仕事をいただけるようになり、お客様のニーズに応えることを社員全員で徹底してきた結果、きめ細やかで高い技術をご提案できる会社に成長することができました。私自身も作品を作っていますので、作品を手がける際、「手を抜かずに、徹底的にいいものを作る」ことを大切にしています。
また、当社の強みは、企画・制作・保守まで一貫して自社で行っているため、コストを抑える事ができる点です。透明感のある取引ができる安心感もあり、お互いにメリットは大きいと感じています。
この強みを活かしつつ、「ビーファクトリーに頼めば、良心的な値段でいいものを作って、保守までしてくれる」と言われるような、アートにおいての総合会社を目指していきたいと考えています。
____________________________________________________________________________
企業情報
株式会社ビーファクトリー
https://www.befactory.co.jp/
Facebook
https://www.facebook.com/BFTOKYO
Instagram
https://www.instagram.com/be_factory/
YouTube
https://www.youtube.com/@BeFactory2009/featured
会社名:株式会社ビーファクトリー
住 所:東京都足立区鹿浜1-13-19
電話番号:03-3857-8155
代表者:中村 茂幸
事業内容:
アートモニュメントの設計・製作・施工・メンテナンス
建築内外装金物の加工
アートギャラリー企画運営
3Dモデリング・デザイン・3Dプリント造形
美術系文化財等の修復
____________________________________________________________________________
取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/