2024.05.29

進栄化成株式会社のプレスリリースを配信しました

独自の機材を開発、ペットボトルキャップ(エコキャップ)のリサイクルで質の高いペレットを製造。エコキャップ運動と連携し、キャップの回収〜加工・製品製造まで一貫して取り組み、実績年間3000トンを達成!

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

 ■ 捨てられがちなペットボトルキャップの回収・再生に取り組む

現在ペットボトルは、国内で年間約250億本が出荷されていますが、リサイクルの回収率は62%、再資源化率は37%で完全再資源化にはまだ遠い状況です。また、ペットボトルをリサイクルに出す際はキャップとラベルを剥がしますが、キャップは燃えるゴミに捨ててしまっている、という方は多いのではないでしょうか。小さなキャップですが、一般のゴミに混ぜると 焼却処分によってCO2が発生しますし、埋め立て処分をすると土壌汚染、ひいては地球環境の破壊につながります。

進栄化成は、ペットボトルキャップ(以下エコキャップ)の回収から選別・粉砕・再生原料や再生プラスチック製品の製造まで自社で一貫して取り組んでいます。

■ 「エコキャップ運動」と連携し集荷量を確保。一般の方からも回収を受付

エコキャップの回収にあたっては、全国で行われている回収の取り組み「エコキャップ運動」と連携し、専門回収業者協力のもと採算ペースの集荷量を確保できるシステムを確立してきました。

進栄化成のコーポレートサイトでは一般の方向けの回収方法を案内しています。一部のコンビニエンスストアや信用金庫、スーパーマーケットに回収ボックスを設置しているほか、郵送での受付を実施。容量45リットルの袋で7袋以上の量がある場合は引取りサービスを実施しており、学校や企業、イベント時など大量のキャップが排出される場合におすすめです。​​

独自の機材を開発。価値の高い再生原料づくりを実現

エコキャップから生まれる再生原料(ペレット)は、数年前まで価値が低いという課題がありました。キャップには2種類の素材があり、2つが混合した再生原料では用途が限られていたからです。

質の高い再生原料づくりのためには、このキャップの分別を確実に行う必要がありました。

そのため、進栄化成は機械メーカーと共同で素材の異なるエコキャップを自動的に分別する機械を開発、自社の生産ラインで活用することに成功。1分間に千個以上のキャップを高速分別することができるようになりました。

■ 進栄化成が製造する再生原料・再生ペレットを用いた製品

回収したエコキャップは、「選別・粉砕」「洗浄」「原料混合」「溶融」「乾燥」といった工程を経て、再生原料に加工されます。顧客ニーズを収集・分析し、用途に適した配合原料を製造、物性の安定した樹脂を継続供給するとともに、再生ペレットを使用した製品の製造にも取り組んでいます。

◯再生原料
・ペレット
日用品など、さまざまなプラスチック製品の原材料になります。

・カラープレート
ペレットを着色加工し、プレートにしたものです。さまざまな色に加工できるので、カラフルなバケツやプラスチック小物を作れます。

◯再生原料を利用した製品
エコキャップの再生ペレットを用いた製品の製造にも取り組んでいます。

・エコキャップ回収ボックス…1個あたり約1000個のキャップを使用
・ボールペン…1本あたり約3個のキャップを使用
・園芸用プランター…1つあたり約520個のキャップを使用
・ご家庭用ミニスケルトンボックス(蓋に再生ペレットを使用、1個あたり40個使用)家庭でのエコボトルキャップ収集に便利なボックスです。
・エコキャップ回収専用袋(容量約10kg・4000個のキャップが入るサイズ)

◯エコキャップ以外の分野においても、業界初の製品を製造
・RPP100バンド
使用済みの結束用PPバンドをリサイクル製品として再びPPバンドに生まれ変わらせたもの。廃PPTバンドは従来再生不能でしたが、業界で初めてリサイクルによる再商品化に成功しました。

環境問題の解決のほか発展途上国の医療支援にもつながるエコキャップ運動

進栄化成が連携しているエコキャップ運動は、2005年に「ペットボトルのキャップがリサイクルできるかどうか調べてみよう」という実証実験から始まった、エコキャップを回収する取り組みです。現在は「リサイクルの推進」「CO2の削減」「売却益での発展途上国の医療支援」「障がい者・高齢者雇用の促進」の4つを目的としています。

現在、世界中で深刻な問題となっている地球温暖化を食い止めるためには、CO2の排出削減が急務です。そんな中、日本人ひとりが1年間に捨てるゴミから発生するCO2は、約75.25Kgといわれています。エコキャップを430個燃やすと3.15kgのCO2が発生しますが、この数のエコキャップを燃やさずに再資源化できれば、かなりのCO2削減につながります。

エコキャップ運動による売上の一部は発展途上国におけるポリオ根絶に向けたワクチン接種の推進や、国内での難病治療の支援に活用されています。
(出典:NPO法人エコキャップ推進協会 https://ecocap.or.jp/)

■多数の実績を活かし、全国にリサイクルの輪を広げる活動にも取り組む

1970年の会社設立以来、一貫して「限りある資源を繰り返し利用しよう」をモットーとし、 プラスチック再生原料製造販売に取り組んできた進栄化成株式会社。

2022年には約3000トンのエコキャップをリサイクルした実績があります。2023年に代表取締役 進藤 浩氏が「全日本プラスチックリサイクル工業会」の副会長に就任し、全国にプラスチックリサイクルの輪を広げる活動にも取り組んでいます。2023年9月には「日経SDGsフォーラム 特別シンポジウム 資源循環(サーキュラーエコノミー)で目指すカーボンニュートラル」にパネリストとして登壇しました。

今後も継続して再生原料を利用したエコ製品の開発などを手掛け、資源循環型の社会構築の担い手となることを目指しています。

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企業情報
進栄化成株式会社
https://shineikasei.co.jp/

会社名:進栄化成株式会社
住 所:東京都足立区梅田5-17-12
電話番号:03-3849-3600
代表者:進藤浩
事業内容:プラスチックリサイクル原料の製造及び販売

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