世界で初めてマグネットホックを開発したのは、足立区の町工場だった!「世界標準」とされるその高い品質を、国内での一貫生産で守り続ける。90年以上積み上げてきた技術と知識で、商品開発の力強いパートナーに
(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)
■あの「マグネットホック」を初めて開発したのは、足立区の町工場だった
「マグネットホック」とは、磁力を利用した留め金具のことです。「マグネットボタン」「マグホック」などとも呼ばれています。この名称を知らない方も、身の回りの物のどこかで一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。
マグネットホックは、通常のボタンやホックのように力を入れて押し込む必要がなく、片手でも簡単に開閉できることが特長です。見た目にもスマートなことから、バックの留め具や、洋服のボタンやポケット部分などによく使われています。
取り付け方法も簡単。ホックの裏にあるツメを布や皮に差し込んで留めたり、クリップのように挟むだけで取り付けられたりするものもあり、難しい技術は必要ありません。仕上がりのデザインを優先する場合には、生地の中に隠して取り付けることも可能です。
最近では、ネットショップや量販店でも手頃な値段で買うことができ、DIYや手芸に利用する人も増えています。色や大きさもさまざまなマグネットホックが販売されているので、用途に合わせて選ぶことができます。
さりげなく暮らしを便利にしてくれているマグネットホックですが、実は世界で初めて開発したのが日本の町工場であることは、あまり知られていません。
■高級バッグ、高級車メーカーが採用。ブランド力を支える老舗の技術
1972年、足立区の青木金属工業株式会社が、世界で初めてマグネットホックを開発しました。その後特許を取得し、同社のマグネットホックは世界標準の品質となりました。
20年前に特許の効力は切れていますが、海外製品と比べても、品質の高さは明らかです。その秘密は、全ての製品において、最終の組立・検品作業を足立区内の本社工場で行っていることにあります。一点ごとに目視で検品することで、不良品の発生を防ぐよう徹底的に管理しているのです。
その品質が認められ、青木金属工業株式会社のマグネットホックは、高級バッグメーカーや高級車メーカーでも採用されています。
細部までこだわってこそ一級品。企画から製造まで日本国内で管理された信頼できる技術が、商品の価値を何倍も高めています。
■その商品の課題は、マグネットホックが解決!
マグネットホックの活躍の場は、高級品だけではありません。身の回りの物にもその優れた性能を生かす可能性は広がっています。
日用品のちょっとした操作には、不便が隠れていることがありますよね。お客様からの問い合わせに、頭を抱えている商品担当者さんも多いのではないでしょうか。
「もっと使いやすくできないか…」
「他社との差別化をしたいけど…」
「ユニバーサルデザインにも対応したい」
そのような商品開発の課題は、同社のマグネットホックが解決できるかもしれません。実際に課題解決を実現した事例を紹介します。
解決例① デザインを重視しつつ、着脱にも便利なコート
(開発時の悩み)
・ボタンを見せないデザインを優先したい
・ボタンのように簡単に着脱できる機能性は残したい
(これで解決!)
・生地内側に縫い付ける、フラットで縫製しやすいマグネットホックを使用
解決例② 子どももお年寄りも、らくらく使いやすい傘
(開発時の悩み)
・従来のバネ式のホックでは、留める際に力が必要
・ストレスなく留め外しができないか
(これで解決!)
・塗装を施して生活防水に対応したマグネットホックを使用
解決例③ 高級感を保ちつつ、シートベルトを確実に固定
(開発時の悩み)
・シート未使用時のシートベルトを固定したい
・機能も重要だが、高級感を失わない仕上がりにしたい
(これで解決!)
・しっかりと固定できる強力な磁石に、ニッケルメッキを施して高級感を演出
■どのように商品開発の課題を解決するのか
青木金属工業株式会社には、マグネットを用いた接続や留め具の専門家たちが在籍しています。創業から90年以上の歴史の中で、さまざまな製作に伴走してきました。豊富な知識と経験に基づいた提案により、商品開発者の希望に沿った製作を実現できるのです。
同社の3つの強みを紹介します。
①柔軟な対応力
ひとことでマグネットホックといっても、青木金属工業株式会社では14種類のシリーズを展開しています。
素材・サイズ・カラー・取付方法などの種類も豊富で、その組み合わせは1,000通り以上。商品の特性に合ったマグネットホックを選ぶことが可能です。
製作のスタート時には、丁寧なヒアリングを行います。
計画されている商品を理解し、マグネットホックを用いた開発が可能なのか、開発における問題点や課題は何なのかを洗い出します。
既存の製品では課題に対応しきれない場合は、オーダーメイドのマグネットホックを開発します。CAD・3Dプリンター等、最新の機材を駆使し、サンプル品を製作しながら効率的に進めていきます。
②自社工場での一貫生産体制
製作は全て自社工場にて行うため、設計から生産、検品まで、同社が責任を持って対応します
設計において疑問が生じたときには、すぐに社内の製造部と連絡を取り合うことができ、素早く調整できることも強みの一つです。
③徹底した品質管理
最終の組立・検品作業は、全ての製品において本社工場で対応しています。そうすることで不良品を排除し、高い品質のものづくりにつながっています。
厳しく管理された⾃社の製品には、⼀つ一つに「AOマーク」と呼ばれる刻印がされます。これは同社のこだわりを示すマークです。世界初のマグネットホック開発者であり、世界標準であり続けることの証でもあります。
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企業情報
青木金属工業株式会社
http://www.aosnap.co.jp/
会社名:青木金属工業株式会社
住 所:東京都足立区花畑2丁目12番31号
電話番号:03-3858-1121
代表者:青木哲也
事業内容:鞄、袋物用磁石式留具(マグネットホック)製造販売
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取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/