2024.05.08

日逓テクノ工業株式会社のプレスリリースを配信しました

「見慣れない素材の調達・加工もお任せ」。「タンタル」「ハステロイ」など近年需要が高まる難削材の日本国内で極少なエキスパート、日逓テクノ工業株式会社が手がける仕入れ・加工・溶接などの金属加工。

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

■難削材の中でも、特に加工困難な素材の高品質の加工を実現

「顧客からの図面の中に、見慣れない材質の指定があり困っている」
「素材加工を依頼したところ『実績や機材がない』と断られてしまった」

そんな製造業の企業のお悩みに応えられるのが日逓テクノ工業株式会社(以下日逓テクノ工業)です。

近年、ハイブリッド自動車や燃料電池、IT、医療関連、航空宇宙や原子力に至るまで、さまざまな分野におけるものづくりで軽量化やより高い強度、耐熱性が求められています。そこで需要が高まっているのが、硬質で機械での加工が困難な金属、いわゆる「難削材」です。

難削材は高強度のものが多く、それぞれに加工や取り扱いを困難にする性質があります。

・硬度や靭性が高く削りにくい
・加工硬化が生じやすく、刃物に溶着しやすい
・熱伝導率が低く、加工時に温度を逃しにくい
・高温に対して強度が高く、変形させにくい
・切り屑が発火性で、加工時に引火する可能性があるため取り扱いに注意が必要

上記のような特徴を複数併せ持つ、非常に加工が難しい素材もあります。その性質を持つ素材だからこそ果たせる重要な役割があるため、加工できる工場の存在は非常に重要です。

加工する際には工具の摩耗や損傷が起きやすく、慎重な加工速度の設定やこまめな工具の交換、適切な切削油の選定など独自のノウハウや高度な技術を必要とするほか、剛性の高い工作機械など適切な設備も必要となるため、取り扱いが可能な工場は限られます。

日逓テクノ工業は、難削材の中でも特に難しいとされるタンタル、ハステロイ、ジルコニウムなどの高度な加工技術を持つ国内で希少な工場であり、これらの素材に関する豊かな経験や設備を持っています。高価で入手しにくい難削材料の仕入チャネルを自社で確保しており、調達から加工、さらに溶接や組立まで一貫して対応できるという強みがあります。

​難削材は同一の材料であってもロットにより材料の状態が異なることから、自動機による加工にはリスクを伴います。日逓テクノ工業では汎用切削をメインに精度の高い加工を行っています。

■ 化学プラントから原子力発電施設、アクセサリーまで。難削材の特徴と用途

日逓テクノ工業では、以下のような難削材に豊富な実績があります。

*下記以外にも、インコネルやモリブテン、チタンなどの難削材、鉄・ステンレス・アルミなどの一般鋼材にも対応しています。

◯ハステロイ(HASTELLOY)
ニッケルを主要成分として、多量のクロムやモリブデンを加えることで耐食性や耐熱性を高めたニッケル合金です。高強度かつ高耐熱性の素材で、特に耐食性は工業材料の中で最高レベルといえるほどに優れていますが、高コストなニッケルやモリブデンを多量に含み、代表的なステンレス鋼である「SUS304」の数倍と高価になります。
成分量の比率が異なる数種類があり、用途に合わせて使い分けます。酸や臭化水素酸、硫酸に強いタイプは化学工業用の機器や設備に、​​リン酸に対して高い耐性を持つタイプは化学肥料の製造装置に、異種合金の溶接用の溶加金属として開発されたものはガスタービンや航空機エンジンなどの修理等に…など、さまざまな場面で活用されています。

◯ジルコニウム
チタン族元素に分類されるレアメタルの一つで、強度や耐食性に優れ、人体親和性が高いという特徴があります。耐熱性にも優れているほか、硫酸・塩酸・硝酸などの酸とアルカリ両方に強く、海水中でもほぼ錆びることがありません。また、金属の中で最も熱中性子と反応しにくく、物質が放射能を持つ「放射化」が起こりづらいため、原子力発電所関連の材料として有用です。
ジルコニウムは、その幅広い腐食耐性と耐食性の高さから、様々な薬品を取り扱う化学工業などで重要視されています。化学工業用の構造材料や医療用機器など、特殊な薬品に触れる製品の材料や、ステンレスなどの代替材料として使われ、設備や機器の稼働率向上や長寿命化、コスト削減に寄与しています。
人体に対する安全性が高く、自在に色を変えられることからアクセサリーに使われることも増えてきました。ジルコニウムの酸化物である「ジルコニア」は、歯科材料や研磨研削材、電子材料、顔料、ガラス、センサ、触媒など、先端産業をはじめとする様々な産業の製品に使われています。

◯タンタル
高密度かつ硬く、貴金属に匹敵するほどの耐食性を示すレアメタルです。化学物質に対する安定性が高く、人体に無害なので生体材料として使われており、耐熱材料としても有用です。柔軟に変形するので、曲げや絞り、プレスなど加工もしやすい素材です。
酸やさまざまな薬品に対する耐性に優れ、貴金属も溶解する王水にも溶けないため、薬品を扱う化学プラントの容器や配管、熱交換器などで使用されます。また、優れた耐熱性や高い融点を活かし、高温工業炉設備の部材やジェットエンジン部品に使われていたり、生体親和性の高さから人工骨や人工歯根などのインプラント材料や、腕時計や指輪といった高級宝飾品にも使われるなど、幅広い分野で使用されています。

■金属加工以外にも、特殊装置・医療機器の設計や製造も手がける

日逓テクノ工業は「小回りの効いたものづくり」にこだわり、顧客企業からのニーズに応えています。金属加工以外にも多様な分野の装置や特注開発の設計・製造などを手がけており、単品、少量生産に強みがあります。

◯医療機器、器具開発支援
長年、医療機器メーカーの製品を製作してきた実績があります。特に手術室などの照明器具に使用するアーム製作の独自ノウハウを持っており、設計から機械加工、溶接、組み立て、検査まで一貫して請け負っています。
ベッドからの起き上がり補助具の施策や、呼吸器の吸入機器を補助するアーム開発など、照明以外の器具の実績もあります。2018年に足立工場、2023年に新川ラボが医療機器製造業に登録されました。

◯特注器具・装置の開発支援
乾燥炉や皮膜除去装置、特殊形状金メッキなど、さまざまな業界の装置類の開発支援を行っています。

◯時代のニーズから生まれた「感染防護カプセル」
上記のように、以前より医療関連機器の開発・製造実績を持つ日逓テクノ工業。普段から医療機関や他の企業と交流を深め、ネットワークを広げてきました。

日本の医療体制が大きく変わったコロナ禍の時期には、医療従事者からの要望を受け「感染防護カプセル」を開発。ウイルス感染者のCT検査時に発生する隔離や検査後の機器消毒などの手間を軽減するため「患者を隔離したままCT検査ができれば」とのアイデアを具現化しています。日逓テクノ工業の専門外となる木とプラスチックを材質としているため、協力会社の力も得て実現した製品です。____________________________________________________________________________

企業情報
日逓テクノ工業株式会社
https://www.nitteiti.co.jp/

会社名:日逓テクノ工業株式会社
住 所:東京都足立区中央本町3-11-18
電話番号:03-3849-2713
代表者:山村哲
事業内容:
​​・機械加工・組立
・医療機器・一般機器開発
・ビル管理業

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