2024.02.04

はな壱のプレスリリースを配信しました

もう痛いとは言わせない。日本の素足のおでかけをアップデートする逸品。浴衣での外出に欠かせない画期的な「スニーカー感覚の下駄」が登場!!

(本記事は「足立ブランド」としてPR TIMESに掲載したプレスリリースの転載になります)

浴衣での花火大会、海辺でのレジャーなど、夏のおでかけに欠かせないのが下駄やビーチサンダルなど、いわゆる「鼻緒」の付いた履物です。
しかし「鼻緒」で検索すると予測変換の1位に燦然と輝く「鼻緒 痛い」の組み合わせ。
下駄やビーチサンダルは履くと痛い。長時間履けない。イベントの時や短時間だけ我慢して履く。しっかりと歩く時に履くものではない。大正13年創業、都内唯一の鼻緒匠(鼻緒職人)として、私たち「はな壱」は、この不名誉な常識を覆したいと考えて参りました。

そこで生まれたのが「スニーカーの履き心地で長時間歩いても痛くない、和装でも洋装でも使える新感覚の下駄」、その名も「ポンダル」です。

2024年2月6日(火)〜2月8日(木)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第97回東京インターナショナル ギフト・ショー」にも「足立ブランド」で出展致しますので、ぜひご来場の上、実際に手にとってご覧ください。

「我慢して下駄を履くのが当たり前」という固定概念の打破

現代を生きる日本人にとって、一部の例外を除けば下駄やビーチサンダルは「限られた一瞬」にだけ使う履物です。浴衣を着ての花火大会や夏祭り、海岸やリゾート地、カジュアルな装いの夏の日のおしゃれとして。年に数回しか使わない履物に高いお金を出す人は居ません。下駄やビーチサンダルは大体安い価格で売られているものです。
安い価格で作られた製品を素足で履くから痛い。でも価格も安いから我慢するしかない。とはいえ、浴衣にスニーカーを履いて出かける訳にもいかない。足が痛いから下駄を止めて、普通のTシャツとスニーカーで出かけよう。

これが下駄を取りまく現状です。
我慢して下駄やビーチサンダルを履いている全ての人に、痛さを理由に下駄やビーチサンダルを諦めている全ての人に、そしてその痛さを理由におでかけを躊躇している全ての人に、「一日中歩いても疲れず足が痛くならない、スニーカーのような履き心地の下駄・ビーチサンダル」をお届けしたい。
そんな思いで「ニッポンのサンダル」を意味する「ポンダル」を開発しました。

なぜ下駄やサンダルを履くと足や足の指が痛くなってしまうのか?

そもそも下駄やビーチサンダルはなぜ歩きにくく、痛いのか。
ポンダルの開発はこの問題を突き詰めるところから始まりました。
どうしても力の掛かる鼻緒部分が槍玉に挙がりがちですが、下駄やビーチサンダルのような履物で足が痛くなる原因は大きく三つあります。

その① 足を乗せる部分が硬い
その② 足を乗せる部分が平たい
その③ 鼻緒が硬い

写真をご覧ください。
一般的な下駄やビーチサンダルは足を乗せる面がフラットで、特に下駄はこの部分が木材で出来ていることで非常に硬いことが多いです。昔の日本人はこの形状に足が慣れているので特に問題を感じなかったのでしょうが、スニーカーでも革靴でも、足の形状に合わせた柔らかいソールに足を乗せることに慣れている現代の日本人にとって、この形状は非常に歩きにくく、長時間履いていると足の疲れを感じます。いくら伝統だ文化だと言っても足の疲れはどうにもなりません。

続いてこの写真もご覧ください。
一般的な鼻緒の断面をわかりやすくしたものです。厚めの芯紙に茶色の薄紙を巻いたものが中に入っています。かなり硬いです。昔は鼻緒が硬いというのは新品の証で、日々履いているうちに少しずつ鼻緒が柔らかくなって足に馴染んでくる。それが当たり前でした。きっと足の親指と人差指の間の皮膚も、江戸時代の日本人は下駄や草履を履き慣れて今の私たちより丈夫だったのでしょう。

しかし限られた日にしか下駄を履かない現代人に「鼻緒が足に馴染むまで待て」というのはあまりに酷です。ましてや天然ゴムで作られたビーチサンダルでは、鼻緒が柔らかくなることはありません。レジャーを楽しむために足の指の間の皮膚が硬くなるまで鍛えろというのもおかしな話です。

ポンダルがあなたを足の痛みから解放できる理由

そこで、はな壱では「ポンダル」の開発にあたって、スニーカーのソールに使われているのと同じEVA樹脂素材を採用しました。また、現代人の足に慣れたスニーカーの履き心地を実現するために、先端の高さと踵の高さを変え、約6度の傾斜を付けました。この適度な前傾姿勢がスニーカーと同じ前へと進む力を生むことで、素材の弾力性と共に歩きやすく、長時間歩いても疲れない構造を生んでいます。

また、一般的な下駄やビーチサンダルに比べて幅広の構造になっています。
下駄は足の小指を出して履くのが粋、というのが伝統ではあるのですが、実際にはこの「普段の履物より幅が狭い履物を素足で履く」という伝統が、足が汚れたり、足が疲れる原因になっていました。
ここをまず変えることで、私たちが大切にする鼻緒と下駄を現代にアップデートしたい。
そう考えたのです。

また、鼻緒職人としてのこだわりとして、鼻緒の構造を現代人に合わせてゼロから見直しました。

「ポンダル」の鼻緒は画像のような「ミルフィーユ製法」。
適度な反発力のある薄いスポンジを何重にも巻いて入れることで、鼻緒の中に幾重にも重なる空気の層が生まれ、程よいクッション性のある、優しい足あたりの全く新しい鼻緒を開発しました。

開発者より
鼻緒匠 はな壱 代表:柴田一郎

初めて花火大会や夏祭りに浴衣を出かけるお子さんにプレゼントしてあげたい。
初めて下駄やビーチサンダルに触れる人に「良い履物だな」と思って欲しい。

ポンダルはそんな想いで開発した全く新しい履物です。
下駄やビーチサンダルに比べれば、確かに高い。そういう特徴はあります。
しかし、どんなに安くても履くたびに痛い靴になんの価値があるでしょうか。

私たちは「日本の素足をアップデートする」という目標を掲げました。
本来、高温多湿の日本は、夏こそ素足で過ごすのが快適な国です。
しかし、素足で履ける下駄やビーチサンダルに痛みを感じる方が非常に多い。

これを解決したポンダルは、用途を浴衣などの和装に限定しません。
下駄とビーチサンダル双方の上位互換として開発しましたので、高性能なサンダルとして普段着でのタウンユースでも全く違和感の無い「少しだけ厚底のサンダル」といった趣きの商品から、和の伝統を受け継ぐ鼻緒がアクセントとなって、あなたのコーディネートにアクセントを加えてくれる和テイストの商品まで、そのラインナップは多岐に渡ります。

もちろん鼻緒の付いたスリッパとして、室内で履いていただいても問題ありません。
最近では「外反母趾や扁平足の対策に医師から下駄を勧められたが、下駄は痛かったり転びそうで危ないので」といった理由でお買い求めくださるご高齢のお客様も増えて参りました。

伝統とは、昔のままを我慢して受け継ぐものではない、と考えます。
夏の一日だけ痛さを我慢して履く下駄よりも、ストレスなく毎日履けるポンダルで、私たち鼻緒職人が大切にする鼻緒の良さや素足で楽しむ履物の良さを感じて欲しい。

ネットショップを運営しておりますので、ぜひお気軽にポンダルをお試しください。
毎日履くスニーカーを買うつもりで価格をご覧いただければ、とても嬉しいです(笑)。

ポンダル販売ページ(BASEとYahoo!ショッピング双方に出店しております)
http://hanao-hanaichi.com/pondals/

2024年2月6日(火)〜2月8日(木)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第97回東京インターナショナル ギフト・ショー」にも「足立ブランド」名義で出展致します。
「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。
「はな壱」は令和5年度、この「足立ブランド」に認定されました。
ギフト・ショー内の「SOZAI展」コーナーに「足立ブランド」で出展しており、「ポンダル」も実際に手にとってご覧いただけますので、ご来場心よりお待ちしております。

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企業情報
鼻緒匠 はな壱
http://hanao-hanaichi.com/

会社名:鼻緒匠 はな壱
住 所:東京都足立区関原3-8-7
電話番号:03-3880-1584
代表者:柴田 一郎
事業内容:鼻緒の製造・加工・販売

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取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。

産業経済部産業振興課ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605

足立ブランド公式Webサイト
https://adachi-brand.jp/

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